人の力
言うまでもないことですが人の数が凄いです。万博会場の入り口での写真ですが前も後ろも人の海です。最初は気押されましたが、半日もすれば慣れて、人混みに対する闘争心が湧いてきます。
「立って待つのはしんどいから、人の少ないパビリオンへ行こう」なんて思っていたら決して面白いパビリオンへは行けません。 「絶対にあの展示を見るんだ!」という明確な意思が必要です。
とは言え一日の時間は限られますので、パビリオン選びも重要ですが、それは後で。
万博会場に限りませんが、道行く人が皆元気で、楽しそうです。上海へ行くのは確か6回目ですが、行くたびにエネルギーを貰う気がします。
非常に興味深いのが、そう感じるのは私だけではないようで、行きの飛行機で隣だった年配の方と帰りにも会ったのですが、行く時には落ち着いた感じだったその人が帰りには会うなり「浦東のタワーが凄かったよ!カメラに入りきれなかったから2枚に分けて撮った」とまるで子供のようにはしゃいで話しかけて来ました。
それだけではありません。行きの搭乗待合室は静かだったのに、帰りの便の待合室はまるで上海の地下鉄のように賑やかです。日本人の比率は行きと変わらない筈なのに。本当にエネルギーに溢れた街だと思います。
ということは、国際競争をする時にはそんな街に365日住んでいる連中と競争するわけで、相当タフな闘いになるわけです。
人は多かったですが、トイレやレストランで待たされることはなかったです。食事は、高いから持参した人も多かったから、ということもありえますが、トイレはものすごい数が用意され、さらに消毒薬も充分に用意されていました。毎回消毒薬をつけて手を洗ったのですが肌荒れもしませんでしたから、質も悪くないと思います。
日本の力
万博での日本館、日本産業館ともに凄い人気で、「一体どこが反日だ?」という感じです。今回のツアーは空港送迎付きだったのですが、ガイドの若い男の子の日本語も上手で「どれくらい勉強したの?」と尋ねたら、たった3年だそうです。そんな短期間で、仕事には何の差し支えない水準まで上達するのも凄いです。理由を尋ねたら、日本のアニメが好きだとのことで、One Peace, Naruto, 鋼の錬金術師、等など私より見ています。
万博のガイドブックでも、日本のイメージとして「可愛い」「繊細」「快適」という言葉が並んでいて、この方向での日本の好感度は高いです。
ジブリのお店も人気です。
但し音楽は駄目です。アニメは吹き替え出来ますが歌は歌詞が通じないと難しいでしょう。音楽市場は台湾の周杰倫が圧倒しています。日本のアニメが大好きなガイドさんも、音楽は周杰倫が大好きだそうです。
街を走る車を見ても、日本車は多くないです。以前からフォルクスワーゲンが多かったですが、GMも頑張っています。
BUICKのハイブリッド車のタクシー。
周杰倫
8万人入る上海体育場でコンサートが行われました。ステージ裏は使えないのでコンサートに入れるのは5万人、それでも券を買えずに会場の外で聴いていた人が沢山居たそうです。百度が多分ユーザーのコミュニティのようなサービスをしているのでしょう。
どんどん人が入ってきます。
ステージ近くの席は1680元ですから2万円超えます。それでもびっしり人が入っています。
デジカメ
カメラが好きなので、他の人のカメラにも目が行くのですが、若い人がデジタル一眼レフを持っているのが目に付きました。日本だと、以前フィルムカメラを使っていた人が、退職して時間の余裕が出来てデジタル一眼を買う、2ch用語で言うニコ爺が多いのですが、万博会場だと年配の人は操作が簡単なコンパクトデジカメを使い、若い人の中にマニアックにデジタル一眼を使う人が居る、という感じです。
万博会場
基本は投資と同じです。限られた一日の時間をどのパビリオンに使うかという選択です。 面白いパビリオンは待ち時間が長い、待ち時間が短いパビリオンはつまらない、ということで、成長性の高い企業の株は高いのと同じです。中国館は整理券が必要でそのためには朝7時前から並ぶ必要があるというので諦めました。万博が終わっても中国館は残るそうですし。
私が行って面白かったのは、中国館の1階の中国各省の展示が並んだエリアです。中国館とは入口が別です。
会場内案内図。
また、博物館が好きな人に是非お勧めしたいのが、城市足跡館です。
世界各国の有名な博物館の展示品が万博期間中貸し出されていて、ここだけで世界中の博物館を見て回ることが出来ます。
日本産業館へも行きました。悪くはないですが待ち時間を考えるとお勧めし辛いです。
日本人にとっては珍しくないけれど中国人にとっては珍しくて関心が高く、その「中国人にとっての関心の高さ」に応じた待ち時間の長さになっていますので、日本人にとっては「割高」です。
その他の写真
ルクセンブルグ館。単にこの国に籍のある投信を持っているので。