11月はほんのわずかですがマイナスです。
次に春山さんと同じく先月終値で買って3ヶ月後の終値で売った場合です。
例えば1月の0.02は、12月末に買って3月末に売ると、1年間持ちっぱなしと比べて2%儲かる、ということを意味します。
これを見ると、4月末には売って11月は買い場さがし、11月末までには買っておくのがよさそうです。
また、長期的に上がっている時期、下がっている時期の様子を見るために、年間平均との差ではなく騰落率そのものを、バブル前と後とで見てみました。
バブル崩壊までは深く考えずに持ちっぱなしが良く、バブル崩壊後は3,4,12月以外は持たない方が良いことになります。
春山さんがさらに1年間での分析をなさっていて、月ごとに結果が大きく変わっています。
原因は、相加平均≧相乗平均と、集計期間の違いによるものです。
相加平均≧相乗平均に関する説明を簡単にするために、極端な値の例を作ります。 2000年1月が20,000 2000年7月が30,000 2001年1月が20,000 2001年7月が10,000 2002年1月が20,000 2002年7月が30,000 2003年1月が20,000 2003年7月が10,000 2004年1月が20,000 2004年7月が30,000 という指数があったとします。 2000年1月に買って2004年1月に売っても 2000年7月に買って2004年7月に売っても損得なしですね。 1月に買って1年持ち続けるのなら、 2000年1月に買ったら±0% 2001年1月に買ったら±0% 2002年1月に買ったら±0% 2003年1月に買ったら±0% で平均したら±0%、 2000年7月に買ったら-67% 2001年7月に買ったら+200% 2002年7月に買ったら-67% 2003年7月に買ったら+200% で平均したら+66.6% です。 投資結果は相乗平均なので、相加平均≧相乗平均のぶんだけ、ばらつきが大きいほど相加平均は大きくなります。 集計期間に関しては、私は1949年5月から2011年4月まで集計したのですが、試しに最初の1年を除いたり、最後の1年を除くとどのように変わるか見てみました。私は対数をとって全て相乗平均で処理していますので、相加平均≧相乗平均の影響は出ていません。
春山さんが極端時期を外して計算なさっていたので、日本の対年間平均の差に関して中央値を求めてみました。
4月まではプラス、9月が大きなマイナスになります。
おねこさまのSell in May の研究の尻馬に乗って・・・でも検証がなされています。