コメントを頂いてから10日以上経っても気づかないという、大変失礼な事をやってしまいました。本当に申し訳ございません。
コメントでご質問のありましたファンドの選び方ですが、私は基本的にアクティブファンドへは投資しません。決して「市場は効率的だから誰もインデックスファンドに勝てない。マルキール先生万歳!」というわけではなくて
1.インデックスに勝てる運用者は居るでしょうけれど、見つけるのは難しいし、見つけたとしてもいつ運用者が変わるか分かりません。個人投資家に人気のある澤上ファンドも、突然素人の息子に運用者が交代して、おっちゃんは営業専門になりました。まして他の運用会社には人事異動なんてのもありますし。
2.さわかみファンドを支持する個人投資家の声、あちこちの個人投資家の掲示板の栄枯衰勢を見ていて感じるのですが「うまい運用」と「お金を集められる運用」は別なんじゃないかなと思います。お金を集めるには、ポートフォリオに人気銘柄を入れたほうが良いですが、得てしてそのような銘柄は割高です。
この二つは、もしかしたら広く営業活動をしない私募の投信なら問題にならないかも知れませんが、そういうのに接するチャンスは普通ありませんし、多分大口でしょうし(小口を沢山集めるコストも無視できません)、今度は資金を持ち逃げしない人かどうかの見極めも必要になります。
3.個人的な経験として、中国だけでなく台湾にも投資するファンドを買って、私が台湾株を買って欲しいときには台湾のウェイトを下げて、陳水扁が総統になってこりゃ駄目だと思ったときに逆に台湾のウェイトを上げられたこともあります。
ファンドマネージャの運用年数ですが、運用会社や取り扱い証券会社のホームページから過去の運用報告書をダウンロードすれば分かるかも知れません。でも現在の運用者すら公表していないファンドもあるので、業界内に知り合いが居ないと難しいと思います。
一時期、インデックスファンドからETFに興味が移りましたが、最近はインデックスファンドを見直しています。ETFだと売買単位がものによっては大きいですし、売買の両方で手数料がかかりますし、海外市場の場合は両替手数料もかかります。
インデックスファンドならドルコスト平均法で、極端な話ETFを一月に20万円分買うならインデックスファンドを毎日1万円ずつ買ったほうが、運の影響を均せば平均購入単価は下がります。また海外市場へ投資する円建てファンドの場合、ファンドが円で預かった資金を大口で両替するほうが両替手数料も安いです。
中国株投信の場合、多くはMSCI China指数をベンチマークにしています。これに連動するETFは香港市場の02801です。ただ出来高が少ないのがちょっと気に入りません。インデックスファンドとしてはMSCI China70%、上海B株指数15%、シンセンB株指数15%の
チャイナ・フロンティア・オープンがあります。
中国だけでなく台湾へも投資するファンドはMSCI Golden Dragon指数をベンチマークにしていますが、これに連動するインデックスファンドやETFはないようですので、この場合はアクティブファンドを選ぶしかなさそうです。探した限りでは
フィデリティのグレーター・チャイナ・ファンド、ジャーディン・フレミングの
JFグレーター・チャイナ・オープン、
JFグレーター・チャイナ・アクティブ・オープンでしょうか。
2009年6月22日追記
フィデリティ・ワールド・ファンズ(FWF) 一部ファンド解散のお知らせということで、フィデリティのグレーター・チャイナ・ファンドはなくなりました。
投資信託はこのようなリスクがありますね。
他に台湾に投資するファンドは、アジア全域とか新興国全域を除くと
ダイワ 台湾株ファンドと
CA りそな台湾ファンド 『愛称 : ニュー・タイワン』で、これを買うくらいならEWTでいいかなと。
私は手数料よりも、上記2,3のような「ファンドマネージャが変な事をする」ことを避けたいのでノムラAP21を買っていますが、韓国株も入っていてこの部分がボロボロですのでお勧めはしません。まぁ時価総額比例ですので最近は韓国株の下落に伴い、新規に買う分は韓国株に回る分が少なくなっていますが。
友人が作っているインデックスファンドの一覧です。他にもあるかもしれません。
2009年5月時点でSTAM 新興国株式インデックス・オープンも考慮中。