mikeexpoさんからWindows 7が示すコンピュータの歴史的転換
をご紹介いただきましたが、
> 特に重要な変化は、OSが使用するメモリをSP1より減らしたことだ。要求仕様が前のバージョンより少なくなるのは、Windowsの歴史で初めてのことである。開発責任者のスティーブン・シノフスキー氏も、パフォーマンスの向上を重点項目に掲げている。ユーザーの関心も、Netbookのような小さなコンピュータで動くかどうかに集まっている。
> この変化の意味は大きい。これまでWindowsはバージョンアップするたびに重装備になり、それに対応してハードウェアも大きくなってきた。しかしムーアの法則(半導体の性能は3年で4倍になる)によれば、コンピュータの性能は10年前の100倍だ。つまり3万円のNetbookの性能は、10 年前に300万円した大型サーバーと変わらないことになる。これは個人用のコンピュータの性能としては、もう十分だ。
> つまり今、性能への要求が絶対的に飽和したという、コンピュータの歴史はじまって以来の出来事が起こっているのだ。これはハードウェア業界にとっては深刻な問題だ。「アンディ・グローブが与え、ビル・ゲイツが奪う」と言われるように、ムーアの法則によって向上したコンピュータの性能を肥大化したソフトウェアが食い潰し、それによって新しいコンピュータへの買い替えを強いる、という形でIT業界は拡大してきたが、その右肩上がりの時代が終わったのだ。
には同意しがたいです。
私が思う、Vistaの評判が悪い理由ですが
1.一番の新機能は安全性の向上という、ぱっと見魅力のない部分である
2.それを補うために、ぱっと見魅力のある機能も追加したために重い
3.慌てて2.の機能を追加したのでバグが多い
です。
3.は弁護の余地は無いですし、初期バージョンからSP1、そしてWindows7になるにつれバグも修正されることを期待します。
1.についてですが、プロセスごとに細かくアカウントを分けて動作させる、とか、通常は制限ユーザーで動かし、管理者権限が必要な時だけ管理者権限アカウントに移る、というのは安全性確保のために必要なことです。
XPは管理者アカウントの概念が無いWindows95/98/Meから移行したユーザーのために通常から管理者アカウントで使う人が多いですが、これではウィルス、スパイウェアの類が簡単に管理者アカウントで動いてしまいますし、操作ミスで致命的な被害が出ることがあります。
「いちいち確認を求められて鬱陶しい」と悪評のUAC(User Account Control)ですが、通常は制限ユーザーで使って必要な時だけ「別のユーザーとして実行」を使っている私にとっては、クリック一つで管理者アカウントへ移行できるUACは非常に便利です。
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> 乗客やパイロットは、いつまでたっても離陸が許可されないことに、腹を立てたかもしれないが。
と同じようなものだと思います。
むしろXPより前のように、安易に管理者権限を要求しない方向にすべきだと思います。XPは誰もが管理者アカウントで使っていたので、「どうしてこのソフトを動かすのに管理者権限が必要なの?」と思うソフトが多くなっています。
2.について、Windowsのこれまでのバージョンアップでは「発売当時のパソコンでは重いけれどしばらくするとパソコンの性能が上がって軽く動くようになる」だったのですが、ここ数年パソコンの性能向上ペースが遅くなっています。CPUの性能は単純にクロックだけでは測れませんが最高クロックは3GHz程度で停滞していますし、メモリアクセスもバースト転送は速くなっていますがランダムアクセスはさほど向上しておらず、CPUが待たされる時間はさほど短くなっていません。
つまり「要求仕様が前のバージョンより少なく」なったのは、池田氏の言うように「性能への要求が絶対的に飽和した」からではなく、ハードウェア性能への要求が予想ほど満たされないので止む無く、だと思います。
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