2011年1月29日土曜日

余所様のブログにコメント

長文を書いたので保存用。http://oyajidancer.blog22.fc2.com/blog-entry-825.html

さわかみファンドの「暴落場面で安定して資金が入ってくるありがたさ」に関しては立ち上げ当時から注目していましたが、暴落場面での流入資金でその日に株を買うなら、暴落場面で資金が入らず(だから株を買えない)ファンドと、基準価格の値動き的には変わりません。
暴落場面で流入資金があったのにすぐには買わずに現金のまま保有し(つまりファンドの現金比率は高まる)もっと下がるのを待つのなら、流入資金はないけれど、持ち株を売却して現金比率を売却して、もっと下がるのを待つファンドの基準価格の値動きは変わりません。

ファンドの資産が大きくなり、自分の売買で株価を動かしてしまうなら(特に暴落局面では買いが少ないのですから)資金流入/流出の影響もあるでしょう。
しかし、暴落場面で資金が流入するインデックスファンドと流出するインデックスファンドで基準価格の変動は売買コスト(主にビット・アスクスプレッド)しか変わらないのですから、資金の流入・流出そのものが運用の良し悪しに効くことはありません。
効くのは流入資金ですぐ買うか、現金のまま保持するか(これは流入資金がないまま株を持ち続けるかある程度売って現金化するかと等価です)というファンドマネージャの判断です。
分配金の出し具合には実現損益が効きますから等価ではないですが、今回は分配金の話ではないですから。

今回書かれているのは、フルインベストメントのアクティブファンドと、資産比率もファンドマネージャーが変更できるアクティブファンドの違いです。
これも結局マネージャーの腕次第で、弱気な人が一番多い時が一番安いのですから、「マネージャが危険と判断したら現金比率を上げられる」ファンドの平均はインデックスに負けます。
昔の投資信託はそのような運用がなされていて、平均したらインデックスに負けるからインデックス運用が始まり、それにちょっと味を付けたのがフルインベストメントのアクティブファンドです。

大事なポイントは、運用会社の立場で考えていただければ分かりますが、暴落場面はそれに比例して運用報酬も減るのですから、そんな苦しいときに資金を入れてくれるのはありがたいことです。

さらに書き足しました。

> ただアクティブファンドにおいて暴落時にファンドマネージャーが自分の投資判断で買うのか待つのかを判断できるのと否応なく売らされるのでは将来の基準価額に大きな差が出る要因となるのではないでしょうか?

ファンドの様々な持ち株の比率を変えることなくすべて同じ割合で売るのであれば、ビットアスクスプレッド以外は差の原因になりません。
これも暴落時に資産が流出するインデックスファンドと流出しない(あるいは流入する)インデックスファンドの基準価格がどう変わるかを考えればご納得頂けると思います。
暴落時にはスプレッドは大きくなりますからこの点に関してはその時点での差にはなりますが、将来の大きな差の原因にはなりません。
実際にはすべて同じ割合で売らずにスプレッドが小さい(つまり暴落時にも買いが多く入っている)銘柄を売るのかも知れませんが、そのような銘柄の方が後でより大きく上がるとは限りません。
個人的な経験では(つまり客観的証拠となるほどデータは集めていませんが)、スプレッドが大きい銘柄の方がリバウンドも大きい、つまり売るに売れない銘柄を残したら一時的な基準価格の下落も大きいけれど反発も大きい印象があります。

> アクティブファンドはそのファンドの運用方針やファンドマネージャーの運用能力に期待して投資するものですからファンドマネージャーには思い通りの運用をして欲しいものです。そして信じて託した以上その結果は甘受する。

以前からの不思議に思っているのですが、フルインベストメントのアクティブファンドって、 現金比率の調整の関してはファンドマネージャーの運用能力に期待しないけど、 銘柄選択に関してはファンドマネージャの運用能力に期待するわけですよね。
そんなファンドも少しはあっていいと思いますが、中途半端と言うか、
ファンドマネージャーの能力に期待しないならインデックスファンドに投資するわけですから
アクティブファンドとしてファンドマネージャーに高い手数料払うなら、 現金比率もファンドマネージャーの判断に任せるファンドが主流であっても良さそうに思います。

2011年1月4日火曜日

投信保有ポイント

同じ投信を持つなら、保有額に応じてポイントを還元してくれる方が、信託報酬の分を取り戻せますので調べてみました。
マネックスポイント ポイントをためる/マネックス証券年0.08%
投資信託資産形成ポイント還元サービス(新) | 投資信託 | 楽天証券最初の50万円は0.12%、その後は最高0.06%、最低0.03%
SBI証券(旧SBIイー・トレード証券)-オンライントレードで株式・投資信託・債券を-1千万円まで0.1%、1千万円以上で0.2%
SBI証券が一番率は良いのですが、金額指定で買った投信を口数指定で売れませんし、大和-“RICI”コモディティ・ファンドの買い付け手数料が高いです。
マネックスは金額指定で買った投信を口数指定で売ることが出来ます。ドルコスト平均法の売却版です。
楽天ではさらに金額指定で買った投信を分配金受け取りコースにできます。買い付け手数料がかかる投信なら分配金は手数料無料で再投資できる方が良いのですが、手数料がかからない場合、分配金が出るほど上がっている場合は一旦現金比率を高めるという戦略は悪くないです。
各社のポイントサービスも変更になるかもしれませんので、売りやすさ優先で会社を決めておこうと思います。
またeMAXISとSTAMの新興国株式インデックスの成績も、今でもSTAMの方が良いのでこれも継続します。