2009年10月16日金曜日

eMAXIS

三菱UFJ投信から発表された低コストインデックスファンドシリーズをおやじダンサーのひとりごとで知りました。
そのブログを読んでの感想。

先物は、急な解約が来た場合のための現金確保という意味もあると思います。裁定がちゃんと効いていれば、(先物+先物の想定元本相当額の預金の金利)=現物になりますので。
極端な話、2時55分に急に解約注文が来たらファンドが保有する株を売るのが間に合いませんし、翌日に売ったのでは受け渡し日に間に合わず資金がショートします。
一方、先物を持っていたらなら翌日に売っても資金ショートはしません。オーバーナイト変動に対するβが上がりはしますが。

裁定が効いていて裁定余地が残っていなければ、先物を入れることで成績が上がることはありません。
マネージャが「相場は騰がりそうだから保有現金以上に先物を入れてβを上げよう」なんて考えたらそれこそアクティブ運用で、問題になります。
但し、裁定余地が解消されずに残っていて先物の方が安いときには現物の代わりに先物を買うという話も聞いたことがあります。
信託報酬の高いファンドは先物比率も高い理由がこれなのかも知れませんが、先物の方が安くなければこの相関は成立しません。

過去「信託報酬の高さをカバーする上手い運用をした」ことは将来「信託報酬の高さをカバーする上手い運用をする」ことを保証しませんが、信託報酬は確定的に成績を下げます。
基本的に、現物を指数構成に合わせて保有することで指数変動以外のリスクを避けるのですから
指数そのものではなく「指数+配当-信託報酬その他明文化されたコスト」と比較して、
基準価格が上回っていたら、何らかのリスクを取っていた=来期はマイナスに作用するかも?
と考え、
下回っていたら、見えないコストが高いか、何らかのリスクを取って裏目に出た
と考えれば良いと思います。

信託報酬その他見えないコスト控除後で指数に連動すれば理想ですが、
それが可能なら、運用会社は自分でそのファンドを買って同額の先物を売れば「信託報酬-配当」がノーリスクで手に入って錬金術の完成です。
錬金術を追い求めるのもそれはそれでロマンがありますけどね(笑)
インデックスファンドに対して求めるものではないでしょう。

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