2009年5月10日日曜日

日本、しっかりしろよ

日本で豚インフルエンザ発病者が発見されました。日本の対応を、既に発病者が発見された香港と比較してみます。
香港の場合、上海経由で香港に来た人ですが、航空機から降りた時点ではまだ潜伏期だったため発見されず、ホテルで発病しました。発病したホテルは封鎖されましたが、機内ではまだ潜伏期ということで体内のウィルスも少ないからでしょうか、あるいは上海からですと機内滞在時間が短いからでしょうか、前後3列の人の連絡先を聞いただけでした。
一方、日本の発病者の場合、搭乗前から既に発病していたわけで、日本の事例の航空機は香港の事例だとホテルに相当します。航空機内という閉ざされた空間に13時間もいたわけで、トイレなどのために移動もしますから、香港の事例に倣うなら搭乗者全員の停留措置をすることになりますが、実際は2メートル以内ということで48名だけです。

新型インフル:外国人3人と連絡取れず 感染高校生と同乗 - 毎日jp(毎日新聞)の図

によると乗り継ぎで国外へ行った人が193人、その人たちの到着地が香港、あるいは香港と同等以上の基準を採用するならば停留措置をすることになりますが、NOWnews【重點新聞】新流感/故意隱瞞疫情? 專家:亞洲淪陷,日本難辭其咎によると台湾へは「発病者と同じ航空機に乗っていた人の中の18人が乗り継ぎで台湾へ行った」事実を伝えていなかったそうです。台湾が日本で発病者が出たことを知ったのはインターネットのニュースで、その時には既にその18人は乗り継ぎ便を降りた後で、WHO経由で日本から正式な連絡が来たのはさらに後だったそうです。
幸いにしてその18人の所在は確認され、2人は既に国外へ出たそうですが、16人は検査中です。

日本も、搭乗者全員の停留措置をするには費用もかかりますが、日本国内で感染が広がれば景気にも悪影響を与えますから、景気対策予算を使ってでも停留措置した方が良かったと思うのですが…

5月16日追記
発病者たちの高校の近くの茨木市で、高校生100人が発熱だそうです。

追記2:
[JMM]「オバマと新インフルエンザ」from 911/USAレポート/冷泉 彰彦
> 連休中にアメリカを旅行されている方が、街中などでマスクをつけている場合には、警官などから「あなたは感染者なのか?」と聞かれる可能性があり、その際に「日本では防御目的でつけるのが一般的で、自分は健康だ」と言うことをしっかり説明できるようにしておいた方が良いと思います。でないと、感染を疑われたり深刻なトラブルになる可能性があります。

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